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距離を取りすぎても、詰めすぎても


今日は埼玉県の毛呂山町に伺い、傾聴の講座を担当させていただきました。参加してくださったのは、地域での温かな見守り活動を行っている民生委員や活動スタッフの方々。

傾聴の講座を担当していると、参加者からよく上がるテーマというのがいくつかあり、そのなかでも今回のように(必ずしも傾聴だけに特化した活動ではなく)地域で包括的な援助活動をしていらっしゃる方々からは、「相手との距離感」についての話題で盛り上がってくださることが多いように思います。たとえば、距離を取りすぎてしまえばサポートにらないし、かといって距離を詰めすぎてしまうのもどうなのだろうか、といったようなもの。

多く、それぞれ個別に事情の異なる対人援助の場では、「こうしたらいい」といったセオリーを見出だしにくいですよね。。
だからこそ、難しいケースを援助者がひとりで抱えることのない分かち合える仲間の存在というのが必要になるのだろうな…と、参加者の方々のお話に交ぜていただくなかで改めて思いました。

理想的には、そうした分かち合いの場が表面的な情報交換だけで終わらずに、仲間同士で少し時間をかけて語り合うことで、思わぬ労いを受けたり、または共感されるなど、ケースを提供した本人自身が励まされ癒されていくような時間であると嬉しいいのだと思います。
傾聴は聴いた分だけ必ず疲弊する聴き方ですから、こうした支え合いのしくみこそが大切なのですよね。

講座のあと、たくさんの方から名刺をいただき、また呼んでくださるという声が非常に有り難かったです。

写真(上)は、会場である毛呂山町福祉会館。(下)は、帰りのホーム。東毛呂駅からの1枚。

author:澤村直樹, category:日記, 18:28
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車で移動


今日はスケジュールの関係で、車で移動をした珍しい1日。午前中は海老名市の社協からご依頼いただいた講習会を担当し、午後は国立NHK学園での傾聴入門クラスを担当させていただきました。



講習会では、「上今泉ふれあいサロン」でご活躍のボランティアの皆さんや民生委員の方々を前に傾聴のお話をさせていただきました。なんとなく不調で、思うようにお伝えすることのできない講座を続けてしまったここ最近でしたが、そんな講師のメンタルを暖かに包み込んでくださるかのようなウェルカムムードに満たされた会場で、開始前から多くの方と目が合い、笑顔を向けてくださり、またたくさんの声をかけてくださったことがとても有り難かったです。
会場の皆さんの温かさに、これまでの弱気が癒され、背中を優しく押していただいたような気がしました。

写真は海老名市社協から国立へ向かう途中の路肩から。先日のあざみ野と同様、高台からの景色に出会うことが続いた。



国立での講座後、慌ただしく移動した1日を振り返りながら駐車場で見上げた空。疲れた体にホッと一息の缶コーヒーが美味しかった。
author:澤村直樹, category:日記, 22:30
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坂の途中


今日担当したのは、あざみ野で活躍するボランティアの方向け傾聴講座。傾聴に限らず幅広い地域福祉の担い手の皆さんがお集まりくださり、いつもの講座とはまた違う雰囲気のなかでお話を聴いていただいたのが印象的でした。

講座の内容はいつも通りの日常会話に取り入れる傾聴について。ここ2年近くの定番テーマで、はじめてお伺いする場所では原則この内容からお届けするようにしている、といった自分にとっても親しみ深いもの。

…なのですが、今日は会場の皆さんとの一体感を少し作りきれなかったかな。。

まあこんな日もあるよね、と思いつつも、バタバタと、終始慌ただしくお伝えしてしまった講師のメンタルがそのまま会場の雰囲気になってしまったような感じで申し訳ない。

写真は、会場である横浜市大場地域ケアプラザからの帰り道。目の前には大きな上り坂がありました。
author:澤村直樹, category:日記, 17:02
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講座の終わりに


2月・3月は、各カルチャーでの傾聴講座が最終回へと向かう時期。今日も、昨年の10月からNHK学園市川校で始まった傾聴講座秋冬期の入門クラスと実践クラスの最終回を担当させていただきました。

ある方は「ここへ来ると、いろいろなことに素直になれたり、普段話せないことを話せたりする。そんな場でした」と、これまでの講座を振り返っての感想をグループの皆さんとシェアしてくださっていました。

こうした声に触れると、参加してくださる皆さんそれぞれに(講座の内容とはまた別に)ここへ来てくださることの意味を個人個人で見出だしてくださっているのだなと、改めて、しみじみと感じ入る1日でした。

写真は、講座のあと、市川校45階の展望デッキからの1枚。思わず撮りたくなる空の色。夕陽の美しさがすごいことになっていました。
author:澤村直樹, category:日記, 20:35
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