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「死ぬとどうなるの。」


仕事の帰り、まだ外が明るかったのでなんとなく寄り道をしたくなりました。

渋谷PARCOで開催中の「かないくん展」。
谷川俊太郎さんが一夜で書き上げた詩に、松本大洋さんが二年の歳月をかけて絵を描いた、「死」をテーマにした絵本「かないくん」の展示会。タイミングが合えばぜひ行きたいと思っていたのです。

入場すると、目の前には大きな黒板のようなパネル。そして真ん中には展示会のテーマである「死ぬとどうなるの。」の文字が。周りには、その問いかけに対する様々な年代の回答が散りばめられています。

ちなみに、たくまくん8歳の答え。

「死ぬとどうなるの。」

「わからない」

本当にそうだよね、たくまくん。と、妙に納得してしまいました。とっても率直な答え。



先へ進むと、松本大洋さんのラフスケッチが展示されています。まだ色も何もついていない、鉛筆のようなもので描かれた構成画。



スタッフとのやり取り、手書きのメッセージなんかもそのまま残ってる。なんだろう、この引き込まれる感じ。一枚一枚、ラフスケッチを物語の順に辿っていくと、完成品の絵本を読んだときの何倍も、かないくんの世界に引き込まれていきます。ものすごく不思議な感覚。印刷された綺麗で読みやすいフォントに比べて、手書きの文字は少しだけ「読みにくい」からか、きちんと読もうとすると自然と一文字一文字との付き合いが長くなる。その分、感情移入しやすくなったのかもしれません。手書きのもつチカラ、すごいです。



さらに奥へ進むと、谷川俊太郎さんによる「かないくん」の朗読と、松本大洋さんの絵本制作風景の映像を観賞できる部屋があり、そして、いよいよ出口付近へ。

そこには、もう一度あの問いかけが。「死ぬとどうなるの。」。展示会に参加し終えた人たちが、その答えを自由に書き込めるようになっています。ちなみに僕は、この時点ではまだうまく言葉にすることができない気がして、しばらく思いを巡らせたあと結局書くことはせずに会場をあとにしました。

そうそう、それと。この黒板にはふたつのモニターがついていて、これがとっても面白かったのです。どちらのモニターも映し出されているのは、黒板を眺めている自分の後ろ姿。でも、左右のモニターで何かがちょっと…違うのです。個人的には「かないくん展」でもっとも「死ぬとどうなるの。」を体験できた瞬間でした。

何が違うかはお楽しみということで。興味のあるひとはぜひ行ってみてください。確か6月2日までやってたと思います。


(館内はすべて写真撮影OK)

 
author:澤村直樹, category:日記, 21:18
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休日らしい休日


今日はかなり休日らしい一日。
写真は近くの八幡。ちょっと日が傾いてきた今ぐらいの時間、とっても雰囲気のある木漏れ日でした。



境内で開催していたサツキ祭り。

author:澤村直樹, category:日記, 16:41
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穏やかさの循環


今日は講座のあと、受講生の皆さんのお誘いでお食事会に参加させていただきました。
国立駅大学通り沿いのフレンチ「ル・ヴァン・ド・ヴェール」というお店。それぞれの料理がどれも美味しかったのですが、なかでもグリーンピースのポタージュは、そこにいた皆さんの「わ、美味しい〜」という声がほぼ同時に重なり合う、そんな感動をダイレクトに伝えてくれる一品でした。とっても美味しかったです。

で、美味しいフレンチも嬉しかったのですが、それ以上に嬉しかったのは、講座を受けた後どんな変化を実感したかという皆さんそれぞれの体験談。こちらが穏やかに聴くことで、相手も穏やかになったというお話や、ご家族とこれまで以上に心通い合う時間を過ごされたというお話。お友達の相談に乗って感謝されたというお話も。
どのお話も、それを語ってくださる皆さんの表情がとっても嬉しそうで、それを聴いた僕たちも自然と笑顔になっちゃってました。いやあ、すごく元気をもらいました。ありがとうございます。

そのあと受けたフリーマガジン「R25」の取材も、お食事会の笑顔そのままにとっても和やかな時間で、なんだかいろいろと嬉しい一日でした。

写真は、少し前に撮ったタンポポ。
author:澤村直樹, category:日記, 23:00
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懐かしい地へ


今日は午後に自由ヶ丘での傾聴講座を担当し、夜は大変お世話になっている先生が主催する「福祉倶楽部」という集まりに参加させていただくため一路藤沢へ。

オーストラリアやタイにおける福祉現場の研修発表やタイ式セラピーのお話など非常に盛りだくさんで
、はじめて耳にする内容のなかにも自分の分野とどこかリンクするようなテーマや発見などもあり、最後まで興味尽きることない充実のひとときを過ごさせていただきました。個人的には発表者の語る間やペースなども勉強になった。

実はこの藤沢、懐かしい土地でもあります。
学生の頃親友が住んでいたこともあり、よくくだらない話で盛り上がり朝まで飲み明かしたことや、二日酔いの身体で駅までポテポテと歩いたことなどが福祉倶楽部の会場へ向かうタクシーのなか懐かしい映像とともに思い出されました。みんなは元気でやってるのかな。

写真は帰りの本鵠沼駅のホームから。

author:澤村直樹, category:日記, 21:32
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そのときを迎える準備


出会いと別れ。
これまで継続してきたことにも、様々な流れや展開のなかで慣れ親しんだ環境との別れがやってくることがあります。状況によっては突然の別れが訪れることもありますが、たとえば、不妊治療のカウンセリングでも、急にやめてしまうというよりその日に向って少しずつ心の準備を進めてみるのはどうでしょうかとお伝えすることがあります。方法としては、身近なひとにこれまでのことを振り返るように何度かに分けて語ってみる。そうすることでいくらか心の作業を進めた状態でその日を迎えることができるのではないか。というもの。

自分事としても、これまで約3年間お世話になってきたNHK学園新宿校が今年の9月で20年以上の歴史に幕を下ろすこととなり、それに伴い私が担当している傾聴講座も新宿校での開催が9月で終了する。最後の3年間にお世話になれたことは本当に有難いことですし、4月から始まった新宿校での傾聴講座も実は過去最高の24名での開催と、まさに惜しまれつつの閉館ということなのではないでしょうか。

ということで、9月までのラスト4回。自分なりに新宿校での思い出を振り返りながら、その日をむかえようと思います。

写真ははじめて新宿校に伺った日に撮ったパークタワーの外観。携帯のデータのなかに残っていたもの。下から見上げ、改めてその立派さと、これからこのなかで講座を担当させていただけるのかと、内心とってもワクワクした記憶を思い出されます。
 
author:澤村直樹, category:日記, 21:45
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春のスクーリング


今日は全国の傾聴講座受講生と学びを共有する春の1日集中スクーリングを担当します。国立の朝は爽やかです。少しクリームがかった青空。

author:澤村直樹, category:日記, 08:40
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