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不妊治療をめぐるメンタルヘルス
不妊治療をめぐるメンタルヘルス
不妊治療をめぐるメンタルヘルス,呂海舛

○不妊治療における心のケアとは
悩みとの付き合い方、ストレスへの対処法は千差万別ですが、カウンセリングを担当していてる立場からお伝えできるシンプルかつパワフルな方法は「語る」ということではないかと思います。治療を始めるに至った経緯、実際に治療を受けてみた感想、治療開始当初と今で変化してきた気持ち、言葉に尽くせぬ思い、日々の雑感、これからの思いなど、治療を通して頭に浮かんでくることについて、ざっくばらんに、取り留めなく、ポジティヴなこともネガティヴなことも出来るだけない交ぜに語ってみる、そんな時間を意識的に取り入れてみることで進む心のケアがあります。

自分の思いを「語る」というとてもシンプルなことを、「心のケア」へと繋げるにはいくつかのポイントがあります。

A:ネガティヴなことに対する「一定の好感」を持っている聴き手を選ぶ
B:同じテーマについて「繰り返し」語るようにする
C:落ち込んだ時だけでなく、「何でもない時」にも語る時間を持つようにする
 
A、ネガティヴなことに対する「一定の好感」を持っている聴き手を選ぶ
人は悩みを抱える時、優等生的で模範的なアドバイスをあまり求めません。特に、「くよくよしたって仕方がない」「そんな考え方だから余計落ち込むんだよ」のような正論を、会話のより早い時点で言われてしまうと、その先について素直に語ることを暗に止められているように感じ、心情を吐露しにくくなってしまいます。前向きなものだけでなく、不満や怒り、後ろ向きな気持ちについても温かな理解を向けてくれる聴き手を選びましょう。

B、同じテーマについて「繰り返し」語るようにする
一度の「語り」で心がケアされていくということは稀なことで、大切なのは、根気強く、同じテーマについて繰り返し「語り続ける」ということです。堂々巡りをすることは大切なことですし、むしろ同じ話題や気持ちを何度も確認しながら語ってみることでしか生まれない「ふんぎり」や整理される気持ちもあるのだと思います。

C、落ち込んだ時だけでなく、「何でもない時」にも語る時間を持つようにする
嬉しい時にだけ感じられることがあれば、(必ずしも好ましくはないけれど)苦しい時にしか感じることのできないこと、学べないこともあり、また「何でもない時」だからこそ様々なことを冷静に振り返れる、ということもあります。冷静な時に、いざ落ち込んだ時の対処法などをシミュレーションしてみたり、一見関係のない雑談の中から解決の糸口が心に浮かんだりといった効用も期待できるので、定期的に「語る」時間を取り入れてみることもおすすめです。
author:さわむらなおき, category:不妊治療のこと, 17:46
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