RSS | ATOM | SEARCH
聞き上手の法則 人間関係を良くする15のコツ
聞き上手の法則 

●タイトル:<聞き上手の法則>人間関係を良くする15のコツ
●版元:NHK出版(生活人新書)
●著者:澤村直樹
●総ページ数:224
●定価:700円(税抜)


●本書より「はじめに」部分を引用
 
「この人といると何だか居心地がいい」
「もっと話したい」
「この人にまた会いたい」

そう思わせるのは、どんな人でしょうか?
話が面白い人、物知りな人、優しい人、見た目が魅力的な人。
いろいろあると思いますが、大切な要素の一つは「聞き上手である」ということだと思います。
自分の話を上手く引き出し、よく聞いてくれる人に、人は好意と信頼感を抱くものです。 

逆に、聞き方に問題がある人に対してはどうでしょうか?

例えば、何を話してもポーカーフェイスで反応してくれない人、こちらの話を遮さえぎって自分の話を始める人、人の話をよく聞かないで「こういうことが言いたいんでしょ?」と勝手に判断し、批判やアドバイスをしようとする人……。
そういう人には苦手意識を持ち、「この人とはもう話したくない」「もう会いたくない」と思ってしまうものだと思います。 

聞き方は、話し方以上に人間関係を左右する。 
ちょっとしたコツを摑むことで、誰でも聞き上手になることができる。
 
そのコツを15にまとめ、分かりやすく解説していくのが本書の趣旨です。 


聞き上手は、人生のあらゆる場面で得をします。 
•同性からも異性からも好かれやすい。 
•上司や部下の心を摑みやすい。 
•顧客に「この人から商品を買いたい」と思われやすい。 
•恋人や家族など、人の心を癒すことができる。


それが誇張でないことは、身近にいる聞き上手な人を思い浮かべていただければ分かるでしょう。
また、そういう人の意見には、素直に耳を傾けたくなるものです。
聞き上手であることは、押しつけがましくなく人を説得し、心を動かす技術にも通じています。

私は臨床心理カウンセラーとして活動する傍ら、心理学をベースとする傾聴の技術や考え方を一般の方々に普及させるべく、「傾聴入門講座」の開催や傾聴ボランティアなど、さまざまな活動をしてきました。
その中で出会った「聞き上手になりたいのになれない」という方々には、共通の問題点があるように感じます。
「話を聞かなければ」という意識が強すぎて、話し手にプレッシャーをかけてしまっているのです。 
話を引き出そうとするあまり、本人が語りたくないことに次々と触れてしまう人、質問攻めにしてしまう人、上手いことを言おうとして相手の話に自分の言葉をどんどん足していく人、「聞き役に徹しなければ」と思いすぎ、石になったような態度で聞いてしまう人、大げさすぎる相づちを打つ人……。

そういう聞き方は、話し手を緊張させてしまいます。
相手は、自分の心に迫ってこられる怖さを感じて、壁をつくりたくなるのです。 
本書で解説する傾聴術、「〈聞き上手〉の法則」の根幹は、話し手が聞き手に対して緊張したり、警戒したりする、そういう関係をまず変えよう、ということにあると考えてください。

相手に安心感を持ってもらい、話したいことを話したいように話してもらう。
話し手のペースや雰囲気に寄り添いながら、言葉に乗っている気持ちに耳を傾けていく。
そういう聞き方を続けていると、話し手は聞き手に好意を持ち、信頼関係が深まっていきます。
こちらの意見や気持ちも聞き入れてもらいやすい関係になってくるのです。

本書では、その方法について一つずつ具体的に解説しています。
また、「聞き役に徹した方がコミュニケーションは上手くいくと分かっていながら、いつの間にか自分が話し手になってしまっている」という人も少なくないでしょう。
そういうことを抑制するには、「無意識の反応」について知ることが有効です。
相手の話を思わず遮って、自分が話し始めてしまうとき、心の中でどんなことが起こっているのか。
会話の主導権を握りたくなったり、求められていないアドバイスをしたくなったりするのは、どんな心理に由来しているのか。
それを知ることで、会話するときに自分を冷静にコントロールしやすくなります。
そのメカニズムも、本書を読み進めていくうちにご理解いただけるでしょう。

その他にも、次のようなことを解説しています。 
•話し手との親密度を高める相づちの打ち方 
•相手の意見を無理なく尊重し、信用を獲得する方法
•攻撃的な気持ちの受け止め方 
•悩んだり落ち込んだりしている人の気持ちを支える方法 
•「この人は私を分かってくれる」と感じさせる評価の与え方 
•「話しかけにくい雰囲気」を解消する方法  など。


会話には、技術や考え方以上に、その場の空気感のようなものがとても重要です。
そこで本書では、できるだけ実例をバリエーション豊富にし、多くの人が陥りやすい「問題のある聞き方」はどんなものか、それを「良い聞き方」に変えることで会話の空気感がどう変わるか、ということを体感していただきやすいように配慮しました。
その中からエッセンスを抽出し、実際の日常会話で効果を試しながら、自分なりのアレンジを加えていっていただけると、より聞き上手に近づきやすくなるでしょう。
 
本書が少しでも皆様のお役に立ちますことを願っています。

author:さわむらなおき, category:自著紹介, 12:38
comments(2), trackbacks(0)
Comment
丘村奈央子 さま


初めまして。
澤村直樹です。

拙著を購入して頂き、またブログでのレビューも過分な評価を頂戴しまして感謝しています。

何より試してみようと思って頂けることが私の支えになります。

こちらこそ、ありがとうございます。


今後も丘村さんのお役に立てれば幸いです。
さわむら, 2010/02/08 12:20 PM
初めまして。
今日この本を買って、どんどん読み進んで読了しました。

なかなか自分で許容できなかった部分がはっきりと字になっていたのが分かりやすく、明日からでも会話に対する捉え方を変えてみようと思いました。

こちらのブログでもレビューを書き、トラックバックしています。

自分にはない新しい視点をたくさんいただきました。どうもありがとうございました。
丘村奈央子, 2010/01/31 10:26 PM









Trackback
url: http://meiro-jyunro.jugem.jp/trackback/136